衝突荷重を考慮できる擁壁構造等に対して、分離形式を採用することで、対応可能にしたプレキャストガードレールの基礎です。
【現場打防護柵基礎と比較した場合】
・7割の工期短縮
・L型擁壁背面に設置した場合は調整コンクリート不要
・軽量だから小型機械で施工可能
・型枠不要による廃棄処理が減少
・工期短縮、施工機械半減によるエネルギー抑制
・カーブ施工及び縦断施工が可能
・現場打ち構造と同等以下の経済性
・連結による一体化で軽量化を実現
・実物静的載荷試験と車両衝突後の損傷調査で安全性能を確認
・設置時の効率アップ
・既存擁壁のガードレール取り替え時に天端から0.5mの修繕で対応可能
・プレガードの取り替えが発生した場合は部分的な取り替えが容易
・防護柵設置基準のB条件の衝突角度20度で乗用車を70km/hで衝突させ、防護柵設置基準・同解説に規定されている4項目の性能条件を検証を検証しました。
安全性能の項目 | 規定されている内容 | 実験で検証できたこと |
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車両の逸脱防止性能 | ・強度性能:防護策が突破されない強度を有すること | 突破されずに誘導 |
・変形性能(剛性防護柵の場合):塑性変形が生じないこと | 0.68m(最大移動量) | |
・塑性変形(たわみ性の場合):1.1m以下(最大進入行程) | ||
車両の安全性能 | ・180m/s2/10ms未満(A種) | 約160 |
車両の誘導性能 | ・車両は、防護柵衝突後に横転などを生じないこと | 横転なし |
・防護柵衝突後の離脱速度は、衝突速度は6割以上であること | 69% | |
・防護柵衝突後の離脱角度は、衝突角度の6割以下であること | 38% | |
構成部材の飛散防止性能 | ・防護柵の構成部材が大きく飛散しないこと | 大きな飛散なし |
・ガードレールの設置手間が省けるために施工性に優れます。
・製品重量も1300kg程度と軽量であるため容易に運搬ができます。
・連結部はワイヤーの結びに鉄棒を通すだけで簡単に連結できます。
・曲線施工も連結部のワイヤーが自在になることで容易に施工できます。
・剛性防護柵であり、ガードレールの材料代及び設置費用が不要となります。
・施工速度が速いためガードマン等の経費が減少します。
・オプションで反射シート・反射板も設置(工場、現場の両方で対応可能)でき、夜間・昼間の視線誘導性能を向上させることができます。
■ 施 工 例